伝票の寸法は、コピー用紙などでおなじみですが、A判シリーズとB判シリーズの規格寸法があります。
寸法表(単位:mm) | ||
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号数 | A判シリーズ | B判シリーズ |
3 | 420×297 | 515×364 |
4 | 297×210 | 364×257 |
5 | 210×148 | 257×182 |
6 | 148×105 | 182×128 |
7 | 105×74 | 128×91 |
大きな紙を半分に切ったり、それをまた半分に切ったりして扱いやすい大きさまで小さくします。 こうすると、紙の無駄がなく使えます。 この規格サイズで伝票を作っておくと、後でバインダーなどに綴じたりするとき、他の文具用具も不都合なく使えるようになっているので合理的なのです。
最もシンプルな帳票は 単式帳票(1枚で情報が集約された印刷物)の片面印刷です。 レーザープリンタに使用する請求書や納品・受領書、便箋(社用箋)のようなものです。
単式帳票で両面印刷というと○○日誌とか○○日報のようなものが代表的です。 大まかには単式帳票の多くは、100枚を1冊にして上部、または左側を軽く「のり」でまとめて仕上げるものが一般的です。
複写式帳票(複写帳票)は、2枚複写・3枚複写など数枚の伝票を重ねて1組として使うものです。 上用(1枚目)を控として手元に残しておいて、下用(2枚目以降)を切り取って相手に渡すなどの使い方が一般的ですね。 50組を上部または、左側を針金で綴って、冊にします。 針金で綴らないで一組ずつのセットで糊づけするという、「セットのり仕上げ」というスタイルもあります。
単式帳票
単式帳票に使う用紙は、ほとんど「上質紙(白い用紙)」か「色上質紙(いろがみ)」です。
上質紙というと、 主にコピー用紙に使用される用紙です。コピー用紙の厚みより、少し薄いものから段階的に「はがき」くらいの厚みがあるものまであります。用途によってそれぞれ使い分けます。 例えば、日誌などの両面に書き込むような帳票なら、少し厚めの紙にする、というような具合です。
上質紙 | 色上質紙 |
複写帳票
複写帳票では、その伝票に書き込む前に、上用(上の紙)と下用(下の紙)の間にカーボンを差し挟んで書いたりしますね。 そんなとき、上用(上の紙)は主に「控え用」となり、一般的には「純白」という紙を使用することが多いです。 こちらの紙は、薄い割にはしっかりとした強度も持ち合わせていて、包装用や薬袋などにも使用されています。 また、ボールペンでも書きやすい紙です。ちなみに、下用(下の紙)に使用される紙の多くは「上質紙」か「色上質紙」です。
純白 |
いちいち、カーボンを差し挟まなくてもボールペンで書けば、下用の紙が発色して複写できる、皆さんご存じの便利な紙があります。
これには、2種類ありまして、まず一つは裏面にカーボン(青や赤が一般的)を印刷して複写させる紙質を問わないタイプ(※1 裏カーボン)と、裏面にカーボンが印刷されていないのに不思議と複写が出来る(※2 ノーカーボン紙)があります。
まず、※1 裏カーボンは、上用に用いる用紙は複写用紙という薄く、腰の無い用紙を使わないといけませんが、複写される下用の用紙は紙質を問いません。
次に※2 ノーカーボン紙ですが、こちらは上用紙と中用紙の裏面に発色剤(無色染料) を内包するマイクロカプセルが、中用紙と下用紙の表面には顕色剤が塗布されていて、ボールペンなどで書くとそのカプセルがつぶれて下の紙の顕色剤と化学反応を起こし、あざやかな青色の文字が発色するようになる仕組みです。(黒色に発色するものもあります。)
3枚以上の複写のときは、間に使用する紙の両面に加工がされている中用紙を使用します。 そういう理由から、ノーカーボン紙の帳票はノーカーボンの組み合わせでなければ発色しないので、紙を選びます。上用だけ純白とか、下用だけ上質紙などはできません。 そんなノーカーボン紙ですが、上・中・下 それぞれの用紙に白色のほかに、桃色、水色(あさぎ)、クリーム色の3色のカラーがあり、目的によって使い分けたりすることができますし、下用紙には、しっかりした厚みのあるものもあります。
ミシン入れ | ⇒ | 上用は綴りに残しておいて中・下用を切り取るときの破線を入れる加工です。チケットなどの切り取り線などにも入れられます |
朱印入れ | ⇒ | 請求書や領収書などの印刷のとき、相手に渡すほうの書類の社名のところにあらかじめ印鑑の印刷をしてしまうことです |
No.入れ | ⇒ | 5桁の通し番号を刷り込む加工です。伝票に限らずチケットなどにも入れられます |
穴あけ | ⇒ | パンチ穴、4穴 など後でバインダーなどに綴るための穴をあけておきます |
減感 | ⇒ | ノーカーボン紙で“複写帳票”の伝票を作る場合、下用の一部分だけ、上用で書いたものが写らないように加工することです |
差し替え | ⇒ | 上用のタイトルは、納品書、中用は請求書、下用は受領書とするなど、伝票の一部を替えた版を作ること |
色替え | ⇒ | 上用を刷るインクの色と下用を刷るインクの色を違う色に替えることです。上・中・下全部違う色にしたら 色替えが2回ということです |
下敷付 | ⇒ | 1冊毎に 厚紙で くるみ下敷 をつけることが出来ます |
これらの多様なオプションを組み合わせることによって機能的で使いやすい伝票にすることが出来ます。
▽ 減感の図
▽ 下敷付の図
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